初めての海外旅行は、ワクワクする反面、不安も多いものです。
「無理のあるスケジュールを組んでしまい、移動ばかりで楽しむ時間が減ってしまった…」
「その場で決めようとしたら、思った以上に手間取って、行きたい場所に行けなかった…」
なんてことも。
そうならないためには、渡航前に観光の計画をしっかりと立てることが大切です。
そこで本記事では 海外旅行に毎年いく私が「初めての海外旅行で観光を楽しむための計画の立て方」 を分かりやすく紹介します!
以下のような悩みをお持ちの方にぜひ読んでいただきたい記事となっています。
旅行の目的の決め方や、スケジュールの組み方、現地での移動方法まで、計画段階で知っておくと役立つポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
どこを観光すればいいの?
スケジュールはどうやって組むの?
移動はどうするのがいいの?
渡航先の観光の特徴を掴む
まずは、渡航先に観光の特徴を大まかに掴んでみましょう。
以下のような視点でチェックするのがおすすめです。
- 渡航先の魅力や特徴はどんなものか
- 観光に適した都市は一つか、それとも複数あるか、それらの位置関係はどうか
- 主要な観光名所は、集まっているか、それともそれぞれ離れているか
例えば渡航先がスペインの場合
・渡航先の魅力は特徴はどんなものか
→建築文化、食、自然
・観光に適した都市は一つか、それとも複数あるか、それらの位置関係はどうか
→複数ある。バルセロナ・マドリード・アンダルシア他
・主要な観光名所は、集まっているか、それともそれぞれ離れているか
→バルセロナは中心部に比較的名所が集中している
これらの視点でチェックすることで、大まかな観光の特徴を掴むことができます。
渡航先の魅力や特徴を把握しておけば、見たいところが複数出た時も、取捨選択しやすくなります。
また観光に適した都市がどの程度あるのか、位置関係がどのようになっているのか等知っておくことで、どのように都市をめぐるのかといったおおよその観光プランを立てる際に役立てることができます。
さらに主要な観光名所が集まっているか分散しているか把握することで、移動のしやすさや滞在計画などをおおまかに検討をつけることもできます。
観光のスタイルを決める
渡航先の観光の特徴を押さえたら、観光のスタイルを決めていきましょう。
のんびりと街を散策するスタイル
おすすめの観光地を網羅するスタイル
外国ならではのショッピングを楽しむスタイル
自然やアクティビティを楽しむスタイル etc.
複数のスタイルを組み合わせて、やりたいことをすべて楽しむ旅行ができれば理想的です。
しかし、多くの場合は、渡航期間や費用に関して制限がある場合がほとんど。
そのため、観光のスタイルを決めることで、限られた時間と予算を有効に活用し、充実した旅行プランを立てることが大切です。
また自分の選んだ観光スタイルが、その国の魅力や特徴とマッチしているかどうかも重要なポイントです。
極端な例ですが、大自然のアクティビティが豊富な国で、ショッピング中心の観光プランを組むと、その国ならではの魅力を十分に楽しめない可能性があります。
旅の満足度を高めるためにも、行き先の特性を活かした観光スタイルを意識するとよいでしょう。
観光地の選び方
観光プランを組むときにポイントになってくるのが、観光地。
どんな観光地を見たいかによって、観光の仕方や手段などが大きく変わっていくため、観光プラン計画の際に決めておきましょう。
直感で選ぼう
観光スポットを決めるときにおすすめしたいのが、まずは直感で決めること。
まずは、何も考えず「行きたい!見たい!」と思った場所をピックアップしていきましょう。
一生のうちで何度も行ける国というのは、そう数多くはないでしょう。
だからこそ、「行きたい!見たい!」と思う自分の直感を大事に、まずは自由に選んでみましょう。
場所を確認しよう
直感で行きたい場所をいくつか選んだら、次は地図上で行きたい場所の位置を確認しましょう。
観光名所が徒歩圏内に集まっている都市もあれば、点在していて移動が必要な都市もあります。
また、行きたい観光地が滞在都市から遠く離れた都市にあることもあります。
その場合には、鉄道や飛行機、長距離バスを使った移動が必要となるケースもあります。
効率よく観光するために、地図を見ながら位置関係を把握し、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
優先順位を決める
地図上で場所を確認したら次は、「ここだけは絶対に行きたい!」という場所をピックアップして優先順位を決めていきましょう。
行きたい観光名所が徒歩圏内に集まっているならば、観光もしやすく問題はありません。
しかし、先に述べたように、滞在都市から遠く離れた場所にある場合、長距離移動が必要になることもあります。
そのため、「移動時間や手間を考えると厳しいかも」と諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、遠い」「行きにくい」というだけで諦めるのはおすすめできません。
ほとんどの観光地には何かしらの行き方が存在していることがほとんどで、しっかりと下調べをおこなっていれば問題なくその観光地に行くことができることケースが多いからです。
特に優先順位が高い観光地については、「距離」や「移動手段」だけで判断せず、実際に行ける方法がないかを確認してみましょう。
現地ツアーの利用、鉄道やバスの活用、時にはタクシーを使うなど、選択肢を広げることで旅を実現しやすくなります。
観光地の情報を集めよう
行きたい場所が決まったら、次はその観光地の情報を集めましょう。
- 場所
- 定休日
- 営業時間
- 料金
- 予約の有無
- 行き方
最低限これらの情報は集めておきましょう。
特に予約の有無に関しては、しっかりと調べておくことが大切です。
当日予約で間に合うものならば良いですが、人気の施設でなかなか予約ができない、訪問日の何日前までには必ず予約しておくなど、さまざまなケースが考えられます。
また、遠方の場合には現地ツアーを予約する必要が出てくることもあるのでなるべく早めに情報を集めておくことが重要です。
事前にしっかりと情報を集めておきましょう。
スケジュールを立てる
無理のないスケジュールを!
スケジュールを立てる上で一番重要なことは、無理のないスケジュールを組むことです。
滞在時間のことを気にするとどうしても予定を詰め込んでしまいがち。
しかし、初めての海外旅行。
慣れない土地で慣れない場所に滞在し観光を行うため、普段体調に自信がある方でも体調不良になってしまうことも少なくありません。
一度体調不良になってしまうとせっかくの旅行も十分に楽しむことはできません。
病院にいくのもハードルが高いですし、ひどい場合には、帰りの飛行機に乗れないなんて事態にもなりかねません。
そのため、時間にも心にも余裕をもった無理のないスケジュールを組み、全力で観光を楽しめるように計画しておきましょう。
移動手段を調べる
観光を成功させる1番の鍵と言っても過言ではないのが、移動手段の把握です。
・どのような交通手段があるのか
・どれくらいの本数が走っているのか
・乗り方、降り方
・おおよその料金は
・支払いの仕方は
・様々な交通手段が集まる主要な駅はどこか
上記の内容を調べておきましょう。
全てをきっちり覚えておく必要はありませんが、ある程度は頭に入れておくと安心です。
特に滞在都市から、遠く離れた観光地に行く場合には、交通手段の検討を行い、1日にどのくらいの本数が走っているかを事前に把握し、しっかりとシュミレーションを組んでおくことが重要です。
例えば、アメリカのグランドキャニオンを訪れる場合、近隣の都市であるロサンゼルス(LA)やラスベガス(LAS)からアクセスするのが一般的です。主な移動手段としては、以下のような選択肢があります。
【LAから向かう場合】
現地ツアー 17時間(周辺の観光地も周遊します)
バス 13〜14時間
飛行機 2〜3時間
レンタカー 8時間
【LAS】
現地ツアー 6時間
バス 10時間半
レンタカー 5時間
ツアー内容や季節によって所要時間は変動するため、最新の情報を確認することが大切です。
このように、移動手段ごとの所要時間や料金を事前にリサーチし、自分の旅行スケジュールや滞在時間に最適な方法を選ぶことが、充実した観光につながります。
チケットの予約を行う
行きたい場所が決まり、交通手段も決まったらチケットの予約を行っていきましょう。
観光地の入場券、現地ツアー、追加の航空券など、渡航後に必要となる予約は意外と多くあります。
特におすすめしたいのは、観光地の事前予約です。
海外のほとんどの観光地では、オンラインで予約できる場所がほとんどです。
事前に予約しておけば、以下のようなメリットがあります。
・並ぶ必要がなく、スムーズに入場ができるのでゆっくりと観光ができる
・予約バウチャーさえ見せれば、現地での会話のやりとりが最小限で済む
・入場制限がある場所でも、確実に入場ができる
旅慣れしてくれば、現地の方との会話も楽しむことができるかもしれませんが、初めての海外旅行で会話ができるか心配などの思いがある方は、日本にいる間にオンラインで予約を済ませておくことをおすすめします。
また、観光地によっては必ず事前予約をしていなければ入場できないという場所もあります。
さらに、1日の入場者数に制限があるなどの場合も多く存在するため、「行ったはいいけど入れなかった」という事態が起きることも少なくありません。
そのため、自分が行きたいと思っている観光地は、一度検索して情報を仕入れておくなど、事前の確認をしっかりと行い、必要な場合は予約を行っておくことをおすすめします。
現地でのトラブル対策
現地でのトラブル対策も事前に考えておくことが大切です。
急にトラブルに巻き込まれた!という場合も、事前に情報が頭に入っていれば、焦らず行動できる可能性が高まります。
盗難やスリ
海外旅行中よく巻き込まれるのが盗難やスリです。
特に観光している最中にひったくりにあったというケースが多くなっています。
観光名所や写真撮影などに集中して、貴重品にまで意識が向いていないことが多いため、狙われやすくなっています。
また、ヨーロッパなどでは日本のひったくりとは異なり、組織だってひったくりを行なっているケースもあるため特に注意が必要です。
盗難やスリに合わないために
・現金やカードは分散させておく
・リュックではなく、肩掛けバックなど、自分の前側に持ってこれる鞄を利用する
・スマホなどは、首から下げれるものに変えておく
・財布の中は精査し、そもそも使わないものは海外に持っていかない
・急を要する場合には、現地の大使館や領事館に連絡をとり、判断を仰ぐ
・夜間に出歩かない
・海外旅行保険に加入しておくこと etc.
体調不良、怪我
体調不良や怪我も起こりやすいトラブルの一つです。
無理のあるスケージュールを組んでしまったり、急な気候の変化に追いつけず、体調不良をおこしてしまったりすることもよくあることです。
しんどいときには、無理せず医療機関を受診することをおすすめします。
体調不良や怪我をした場合には
・焦らず安静にしておくこと
・常備薬がある場合は、日本から忘れず持っていくこと
・日本語が使える医療機関を事前に調べておくこと
・海外旅行保険に加入しておくこと etc.
渡航先の情勢が変化したとき
渡航前に、情勢についてしっかりと下調べをおこなっておくのは大前提です。
しかし調べていたとしても急に情勢が変わってしまうのは、海外旅行ではよくあることです。
情勢が急に変化した場合には
・渡航中も情勢をこまめにチェックする
・治安が安定していない街などには近寄らない
・夜間に出歩かない
・テロや暴動が起きた場合には、まずは身の安全を確保する動きを行う(その場に伏せるなど)
・急を要する場合には、現地の大使館や領事館に連絡をとり、判断を仰ぐ
・海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険に加入する
海外旅行をするのであれば、海外旅行保険への加入はマストです。
海外旅行では想像を超えたトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
また、日本とは異なりアメリカのように医療費がとても高い国も存在します。
そのため、安心材料の一つとして海外旅行保険に加入をしておきましょう。
海外旅行保険には様々なプランがありますが、主に以下のような補償内容が入っていることがほとんどです。
- 体調不良や怪我の治療費、入院費
- 破損や盗難などの修理費
- 自分が事故を起こし、他人に怪我をおわせてしまった時やホテルの備品を破損した時の惨害賠償金
- 遅延による交通費やホテル代
- 自分に何かあった場合に、家族が現地に渡航した際の費用負担
渡航する国や渡航する期間によって料金が決まってきます。
また、クレジットカードに自動付帯されているものもあるので、どのような補償内容が付帯されているのか、補償の金額はどれくらいなのか、またその保険が機能するためにはどのような条件をクリアする必要があるのかなどを、しっかりと確認し事前に準備をしておきましょう。
まとめ
海外旅行を存分に楽しむためには、事前の計画が鍵となります。
渡航先の特徴を把握し、観光スタイルを決め、優先順位をつけながらスケジュールを組むことで、限られた時間と予算を有効に活用できます。
ただし、どんなに計画を綿密に立てても、予期せぬ出来事が起こるのが旅行の醍醐味。
後回しにしがちですが、海外旅行保険への加入やトラブルが起きた際の対応先についてもしっかりと情報を集めておきましょう。
そうすることで、より安心して海外旅行を楽しむことができます。
しっかりと準備をしつつも、現地での偶然の出会いや予想外の体験も楽しむ余裕を持つことで、海外旅行はより思い出深いものになります。
ぜひ、事前準備と臨機応変な対応をバランスよく取り入れて、素敵な旅を楽しんでください!
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